散歩道(ブログ)

コミュニケーションルート

2人の時1本、3人の時3本、4人の時6本、・・・10人(45本)、50人(1225本)。では100人の時は何本か?
どこかの私立中学校の入試問題にも見えてしまうかも知れませんが、人(社員)の人数によって生まれるコミュニケーションルートの本数です。三角形や四角形を書いて、点どうしを結ぶ作業をしていただくと、その意味が理解してもらえるのではないかと思います。そして100人(百角形)の時の正解は4950本です。

「社員が30人から40人に10人増えただけなのに、なぜか社内の意思疎通やコンセンサス作りが難しくなった・・・」との相談をある経営者の方から寄せていただきましたが、それはコミュニケーションルートで言うと、435本が780本へ345本(約1.8倍に)増えたことを意味します。
A部長とB部長の関係は良好だが、C部長とD部長の関係はやや険悪。また、E課長とF係長の関係も社内で有名な爆弾関係・・・等、実はマネジメント上、個々の人以上に、このルート(関係)の状況に神経や関心を注ぐことが多いというのも現実ではないでしょうか。

人数だけではなくてルート数にも着目して組織の変化を見ること。そのことで、「大したことない・・・」と思っていた組織変更や特定の部長への負担増が思わぬ状況を引き起こしていることに気が付くかも知れません。
「個々の人への関心・マネジメント」に加えた「関係への関心・マネジメント」。様々な問題の「犯人(個人)」探しから発想を転換する突破口の一つにもなることを期待します。

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