散歩道(ブログ)
5.282008
こどもちゃれんじ20周年
「東京に来るなら顔出せよ」 そんなお声を掛けていただき、先週末に「こどもちゃれんじ20周年パーティー」(ベネッセコーポレーション)に参加させていただきました。20年の歩みと発展を支えてきた、作家、画家を始めとする創作者、教育関係者、協力会社、専門スタッフ・・・の各方々、そして関わってきた社員の面々。総勢700名。至る所で、「おおっ!」、「ああっ!」、「元気だったあ?」、「お世話になりました!」・・・の声。たいへん懐かしい顔にたくさん出会い、そして祝賀と喜びの時間を共有できました。たいへん楽しい時間でした。
振り返りのスライドや皆さんとの話を通じて感じたこと、現場から一歩下がった立場になって思ったこと。2点ありました。
1.「What(何)」以上の「How(どのように)」への徹底したこだわり
幼児期に子供に触れさせたい内容(What)。それは、色や形や数であったり、挨拶やトイレトレーニングや歯磨きであったり、、勇気や友情を育むお話・・・であったりしますが、その取り上げテーマ自体は、他では出会えないような新規性の高いものがいっぱい並んできた訳ではありません。その競争力、ユニークさを支えてきたものは、例えば同じ「歯磨き」でも「どう扱っていくのが一番分かり易いか」、または「一番効果的か」の「どうやって」(How)へのこだわりの深度にあったと改めて思います。そして、そこに出てきた具体策が「年齢別対応」であり、「キャラクターの活用」であり、「展開ストーリーの楽しさ」であり、「印刷媒体を超えた音声、映像、玩具へのメディア拡大とその相乗効果」・・・でした。
「何かもっと新しいもの(What)を・・・」と走りがちの最近の私に、「まずもっとHowを深めてみたら・・・」と諭し、迫るものがありました。
2.「もの」でなく「生きたコミュニケーションツール」としての商品開発、改善
上記にも重なりますが、「こどもちゃれんじ」は規定の固定商品でなく、絶えず変化し続ける「ムーブメント」(運動)だった。そして、それが長期にわたりお客様の支持を維持、拡大してくることができた原動力であり、それはこれからも大いに変化して発展を遂げていく・・・。そんな感想と確信を持ちました。また、そのベースにあるのは、顧客とのコミュニケーションの面と深さの拡充追求。タイプの細分化、メディア種類の拡大、場の利用・・・。何が出てくるのかは分かりませんが、これからも柔軟性をもって、その形態は徐々に、或いは大胆に変わっていくのだと思います。
「成功に安住しない」、「変化・発展を楽しむ」、「挑戦心を忘れない」。そんなメッセージをシャワーのように感じる時間ともなりました。
たいへんすがすがしく、思い出と未来の夢もいっぱいの場所に同席できたこと、たいへんラッキーでした。
今後も新しい歴史と実績をどんどん積み上げていくこと、本当に楽しみです。
ありがとうございました。